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「デビルマン」CGパートこぼればなし最終回

さて、いよいよCGパートこぼればなしも最終回。皆さんもう劇場には足を運んでいただけたでしょうか?
これまでT-VISUALについて長々と説明して参りましたが、T-VISUALとは、要は東映の実写パワーと東映アニメーションのアニメーション技術の融合。
我々東映アニメーションCGチームは元来アニメ屋なので、CGカットに、セルアニメーションの技術が応用できないか、いろいろと模索しました。
その一例として、実際に人の手で作画したものをCGキャラクターのアニメーションに置き換えるということを試みました。

1)作画
まず手書きのアニメーターが動画用紙に原画を描きます。
Sakuga01.jpg Sakuga02.jpg

2)アニマティクス
次にCGアニメーターが原画を元にアニメーションのキーフレーム※をつくっていきます。
※動きの元にあるフレーム。キーフレーム同士をつないでいくことで物がアニメーションして見えるようになります。
Sakuga03.jpg Sakuga04.jpg

3)完成画像
質感をつけて、ライティングします。するとリアルなキャラクターが、セルアニメ的な誇張されたアクションをするという映像が出来上がります。
Sakuga05.jpg Sakuga06.jpg

近年、CGの世界ではモーションキャプチャーと言って、人が実際にアクションしたものをデータ化して、CGに置き換えるということがよく行われています。この利点としては、非常にリアルな動きが比較的手軽に再現できるのですが、反面、あまりにリアルすぎて動き本来の面白さが失われてしまう恐れがあります。
今回映画「デビルマン」では、あえてモーションキャプチャーを使わず、上記のような作画によるアニメーションをはじめ、基本的には人の手によるアニメーションでCGを制作しました。
手作業のアニメーションならではの微妙な間と誇張表現。アニメーション会社ならではのこだわりです。


まだまだ語りたい話題、伝えたい思いはあるのですが、ひとまずこれでCGパートこぼればなしは終了です。
ここまで私の拙い文章を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
次もまた、劇場のスクリーンでお目にかかれることを……。

【 東映アニメ 田中将史 】  

2004 11 03 [That's T-VISUAL] | 固定リンク | トラックバック